軽トラキャンプ in琵琶湖「2」

その2

ぷ~~~~ん

ぷ~~~~~~~ん

ぷ~~~~~~~~~~~~~ん

ぶぶぶぶ~~~~~~~ぶぶぶうぶ~~~~~ん


意識のまどろむ中 その音で目が覚める。
狭いテントの中、奴は頻繁に僕の耳元で囁く。

「イタダキマ-ーース!!」

奴は暗闇の中を軽快にかつ 警戒に飛び回り
露出している僕の肌の至る所から貴重な血を奪っていく
刺しては抜いて 刺しては抜いて また刺しては抜く
そんな事は 「アレ」だけにしてもらいたいものだ。
アレね!アレ!そう・・・・アレだ。
「アレ」については後日 ゆっくり語ろうではないか。
今はそれどころでは無い!奴との対決が待っているのだ
過酷な生存競争の世の中だ。奴も「人間」の血を奪わないと
子孫を残せない苛烈な世を生き延びている。
しかしながら 私も貴重な「睡眠」と言う時間を失うわけにはいかない
やるしかないのだ・・・・・
無益な殺生はこの楽しいキャンプには無用だが
やらねば!!
僕はテントの真ん中に座りランタンの明かりを灯し
敢えて右腕を露出させて奴をおびき寄せる作戦に出た
単純な罠だが 奴を仕留めるには 肉を切らせて骨を断たねば

ランタンの明かりを頼りに待つこと数十秒。
奴は僕の罠に気が付いたのか一向にその姿を見せない
((もしかしたら・・・悟られたか・・・・))
((敵意むき出しの僕の感情を読み取られたのか・・・・))
姿を見せない奴に 痺れを切らした僕は己の感情を押し殺し
優しく問いかけるように呟く。

「おいで・・・・怖くない。」

「そう、、怖くない。怯えてただけなんだよね」

「By ナウシカ」


そんな僕の作戦も奴はあざけ笑うように軽く受け流す
先ほどまであんなに煩く叫んでた奴が
今は沈黙を保ち 僕の隙を伺っているのだ
その瞬間僕に衝撃的な出来事が起こった!!

痒っ!!!痒い!!!

まさか!こんな事が・・・・・
なんと 僕の足の親指と親指の間が痒いのだ!!!
どこだか判るかい!足の親指と親指の間だよ!
判らんのかい!!

股間だよ!!!!!

なんと奴は僕の包囲網を掻い潜り 股間内部に忍び込み
見事に!やってのけたのだ!!

「やりやがった・・・・・」

まさに完敗だ。そして痒い・・・・・
テント内に持ち込んでいた 虫よけの置物は一切に役に立たなかった。
そもそも良く考えてみたら 虫よけの置物を
密室に置いても 虫は外に出れないから
意味が無い。。。。。。ああ・・・勉強になる。
キャンプと言うのは 本当に人生の勉強だ。

しかし痒い・・・我慢出来ない痒さだ・・
股間のなんていうか、、付け根というか
男の「アレ」の付け根というか そこが痒い
因みに日記上部の「アレ」と今の「アレ」は別の意味がある
そこも後日ゆっくり語ろうではないか。。。
この猛烈な痒さに我慢が出来ない僕は 
酒の飲み過ぎと 寝ぼけていたこともあって
とんでもない禁忌を犯してしまった・・・・

そう・・痒み止めの「ウナ」を股間に塗りたくってしまったのだ
それは、試験勉強で眠気を抑えるために
目の下にタイガーバームを塗るが如くの禁忌
それは、切り傷に塩を塗るが如くの禁忌
それは、足の小指をタンスの角にぶつけるが如くの禁忌

熱い!!

燃える!!!

燃えちゃう!!!

あっ・・・

でもなんか・・

いいかも・・・


余りの熱さと ひとそえの快感を覚えた僕は
もう完全に目が覚めてしまった。
記念すべき初キャンプの 初睡眠は
僅かな時間で強制終了させられてしまった。
奴は僕に教えてくれたのだ・・・・・

「今度からは 虫よけの置物じゃなくて
虫があの世に旅立つアイテムにしなよ♪」って

一つ勉強になった。有難う!!!奴!!

そして目が覚めた僕はテントの外に出てみた。42fc079336a77cf2-photo.jpeg

朝焼けの美しさは先ほどまでの 格闘を忘れさせてくれた
股間は相も変わらず熱くて仕方ないのだが
それも僕の不徳が原因なのだから この熱さも
キャンプの醍醐味と解釈することにしよう。
942c143f25949290-photo.jpeg

軽トラの荷台にテントを置き、そこで寝る。
少しはみ出てるように見えるが、そこは軽トラの
あおりの後ろの奴を巧みなロープワークで固定して
フラットになっているので 弛みはほとんど無い。
180cmの僕が足を伸ばして十分に眠れるし
足の部分はそんなに重みも掛からないので問題は無い。
奴さえ居なければ 快適な睡眠を取ることが可能だ。

しかし、奴にも感謝したい。
こんなにも素敵で美しい朝の景色を拝む事が出来たのだから
睡眠は十分とは言えないが僕は冷やしておいた
アイスコーヒーを飲み 真っ暗で何も見えなかった
粕川オートキャンプ場の景色を見て回った。
実に素晴らしい景観で良い処であったと認識した。

しばらくの間、体をクネクネと動かしたり
ウロウロと動き回ったり 川の水を触って
「つめた!!!」と一人叫んでみたり
アイスコーヒー飲んだり!

アイスコーヒーをクーラーボックスに戻したり
また出して飲んだり。また戻したり。
そんな事をしながら時間を使っていた。

すると段々と目が覚めて来た。そう!僕は朝がめっぽう強い!
朝起きてすぐに テトリスが出来ちゃうレベルの強さだ
テトリスがどれくらいの強さかは後日ゆっくり語ろう。
語る事が沢山ありすぎてネタには困らないのだが

それよりも クーラーボックスにアイスコーヒーを
入れたり出したりしている時に一つの発見をした。

それは、一つの悲しい物語。
僕がキャンプに行く前に 嫁さんが用意してくれた
愛情の沢山こもった

スルメ

そのスルメを僕は酒を飲むためのツマミにと
クーラーボックスに入れておいたのだ
一晩が過ぎ たっぷり持ってきた氷の中に
そのスルメを入れておいたのだが
それが少し溶けた氷の中に沈んでいて 
沢山のスルメたちが その真冬の海みたいな氷水の中で
沢山の水を吸って まさに!!

イカに戻っていたのだ・・・・・

ぶよぶよに水を吸った スルメ達はあるべき姿を
取り戻したのかもしれない。
しかし、どうなんだろう・・・・・・
一回は日干しにされて 干からびたスルメ達。
水を吸って元に戻ったイカ。

それはまるで、ナンパしてホテルに連れ込んだ女を
散々弄り倒し さあ!いよいよ!!!と言うところで

「帰れよ」と捨て台詞で追い返すかのような
そんな仕打ち。

ごめん!!

食べてあげられなくて

本当!ごめん!!!



そして僕は出発した。

ここまではほんの序章。

さあーーー!旅の始まりです♪♪

色んな事があったな~~~♪

「その3」に続く。







この記事へのコメント